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November 14, 2008

ソフトウエアエンジニアと猫

エンジニアと猫、といえば、「夏への扉」である。

それはともかく。

ここ数年思っていることなのだが、ソフトウェアエンジニアには猫が好きな男子が多くないか?

夏への扉の主人公は、何もソフトウェアには限っていない、エンジニアだ。
しかしながらエンジニアにはいろいろある。私の見える限りでも、メカ、電気、プロセス技術、などなど。
その中でもっとも体育会系から遠く、もっとも「ちょっと変わった」人が多く、もっとももやし体型率が高く、もっとも孤高を気取っているのが、ソフトウェアエンジニアである。

そんな彼らが猫に惹かれる現象は、かなりしっくりくるものである。

他の分野が実際に存在するモノ、素材に大きく依存するのに対し、ソフトウェアは自由度が高い。そこにあるものを使うというよりは、まったくないところから何かを作り出せる分野である。彼らが作るのは、基本的には文字の羅列だ。彼らが扱う仕組み、理論、やり方というのは、そもそも彼ら自身が作り出したものである。人間の頭でこうしようと決めて、そのとおりに作り、そのとおりに動くもの。特性や性質とコストから厳選してこれしかない、という素材に、もうちょっとよくならないかなー、と試行錯誤するのとは自由度がだいぶ異なる。
完全に人工的に作為的に作り出すもの。そういう意味で、彼らの仕事は創作に近い(ことがある)。

また、基本的に文字の羅列を作るため、彼らの作戦や扱う仕組みといったものも、かなり抽象的だ。決まり事を作るセンスみたいなものが要求される。
そのように、アーティスティックな面が残されている点、特殊な素材を必要としない点が、個々人の手の影響力を他の分野よりも大きくさせている。場合によってはスタンドプレーも可能である。企業に依存しない個人が有名なハッカーだったりもする分野だ。

そうしたソフトウェアエンジニアの仕事面からだろうか、ソフトウェアエンジニアは個々人の個性が強く、独特の美学を持つことが多い(ように見える)。

個性が強く、スタンドアロンで存在しうる性質を持ち、独特の美学がある。そういう理系男子が猫に惹かれるのはもっともなことではないだろうか。彼らの目指す方向性が、まさに猫の中にあるのである。個性が強く、誰かに媚びなくても生きていける(という雰囲気を持つ)、独特の美学を貫いた生活スタイル。

それでいて、猫のちょっとダメな部分というのも、彼らの心をくすぐる。彼ら自身が、たいていの場合、ちょっとダメなのだ(言ってしまった!)。ちょっとダメなところもまた魅力のひとつとして許されるという猫の性質は、おそらく彼らを肯定するために必要な要素なのだ。


もちろんいろいろな魅力が猫にはあり、いろいろなタイプの人間が猫好きになっている。
しかし、ソフトウェアエンジニアにおける猫好きの割合は、他の分野の猫好きの割合を大きく上回っているのではないだろうか。そんな気がしてならない。

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